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新たな毒ミルク 皮革廃棄物を添加

2011年02月20日

【新唐人日本2011年2月22日付ニュース】メラミンが混入した中国の毒ミルク事件はまだ記憶に新しいですが、最近、もっと検出されにくい新たな毒物が発見されました。皮革加水分解物という、たんぱく質を増やすために添加された皮製品の廃棄物です。

 
中国農業省は2月12日、今年度の安全検査の計画を発表。メラミンはすべてのサンプルで、皮革加水分解物は30%のサンプルで行います。
 
皮革加水分解物は、廃棄される皮革製品や動物の体毛を分解した粉状のもの。しかし加工処理された皮革製品には、ニクロム酸カリウムやニクロム酸ナトリウムなどの有毒物質が含まれます。これらは人体への害が大きいものの、これらはもともとたんぱく質なので、検出するのはメラミンよりも困難です。
 
台湾林口長庚病院・毒物科主任 林傑樑医師:「皮革廃棄物からたんぱく質を取り出すとき、有毒物質を先に除くのは困難です。つまりクロムだから深刻な健康被害をもたらすでしょう」
 
この皮革加水分解物の問題ですが、実は、2005年にはすでに、山東省のあるメーカーが牛乳に加えているとの通報がありました。このメーカーが閉鎖させられた後、2009年3月、浙江省のメーカー“晨園乳業”でも同じ毒物で汚染された乳製品が市場に出回りました。当時、メーカーは処分を受けたものの、今年2月、再びこのメーカーの完成品と半完成品から、同じ物質が発見されました。
 
天津市民 王忠祥さん:「私に軍隊があれば、今すぐ戦争します。今 上を見れば、裁判官は法を無視して判決を下し、警察は権力を乱用。今度は子供を利用した金儲け、もうめちゃくちゃです」
 
これについて、メラミン被害児童の親、蒋亜林さんは、皮革加水分解物の利用は1社にとどまらないだろうと予測。すでに業界で広がっているから、当局はようやく動き出したのだろうと述べます。
 
つまり、この有毒物質の被害が広がりすぎて、もう隠せなくなったため、当局も解決に動き始めたというのです。これについて、清華大学・社会学科の郭於華(かく おか)教授は、問題の根っこには制度の問題があると指摘。上から下までモラルが低下しており、偽物作りが習慣化してしまったと嘆きました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
http://ntdtv.com/xtr/b5/2011/02/17/a493753.html.【禁聞】毒奶禁不絕“皮革奶”又生a493753.html#video

 

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